女性診療は産婦人科とどう違うの?

当院は、産科のみならず、女性の健康を管理する婦人科医としても、みなさまのお役に立ちたいと思い診療に努めています。予防接種は勿論、痛みを感じた時や風邪の症状、お肌のトラブルなど女性の皆さんの体調に違和感を感じた時にはお気軽にご相談ください。婦人科領域からの専門的アプローチで、思春期から更年期老年期まで女性の一生を通じてのホームドクターでありたいと思い診療しています。
不正性器出血 
ごく簡単に言うと、月経以外の性器出血です。起きる機序(仕組み)から見ると、機能性出血と器質性出血、妊娠に伴う出血もあります。出血の量についてはそれぞれの病態によって異なりますが、出血の量が多ければ貧血になってしまうので早期の受診を、出血が少量で断続的であっても2週間以上性器出血が続く場合はがんである可能性もありますので、気になる出血があった時には、自己判断は避けて受診されることをお勧めします。
不正性器出血は、年齢や妊娠の有無、出血の部位、出血量などを考慮して系統的に診断します。
子宮内膜症 
月経困難症を中心とする痛みが主な症状の病気ですが、性交時に下腹部が痛くなる、いつも下腹部が痛いと言う事もあります。子宮内膜組織に似たものが子宮内腔以外の所で発生・発育するもので、この病変は主に骨盤内にあるのですが、できた部位によって子宮腺筋症、卵巣チョコレート嚢腫、深部内膜症など色々な名称があります。治療は、内服薬・注射薬・点鼻薬による治療、手術療法があります。発病すれば長く付き合っていく必要のある病気ですが、以前に比べて良い薬もあり、上手に付き合って行けるようになってきています。
尿失禁治療 
尿道が男性に比べて5分の1ほどの長さの女性は、中高年になるとおしっこトラブルと言われる症状で悩んでいる方が多く、トイレが近い(頻尿)、突然我慢できないような尿意をもよおすことがある(尿意切迫感)、急に尿がしたくなりトイレまで我慢できず尿が漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)、くしゃみや咳をした時、重いものを持ったとき坂道を下った時などに尿が漏れることがある(腹圧性尿失禁) といった症状がでます。頻尿や尿失禁が起きやすい病気には、腹圧性尿失禁や過活動膀胱の他にもいろいろあります。