名古屋の産婦人科小児科|伊藤しあわせクリニック

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尿失禁治療 その1

中高年の女性は、トイレが近くて悩んでいる方が多いです。

具体的には、

  • トイレが近い(頻尿:日中で8回以上、夜間(寝ている時間)に1回以上トイレに行かれる場合)
  • 突然我慢できないような尿意をもよおすことがある(尿意切迫感)
  • 急に尿がしたくなり、トイレまで我慢できず、尿が漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)
  • くしゃみや咳をした時、重いものを持った時、坂道を下った時などに尿が漏れることがある(腹圧性尿失禁)

といった症状です。

女性は尿道の長さが男性に比べて5分の1ほどの長さしかありません。約4cmと短いのです。また、加齢、出産で骨盤底筋が弱くなりやすいので、症状が起こりやすいです。

頻尿や尿失禁が起きやすい病気には、後述する腹圧性尿失禁や過活動膀胱の他にもいろいろあります。

膀胱炎、膀胱がん、膀胱結石、心因性のもの、服用している薬の副作用、その他婦人科系の病気では子宮内膜症や骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤)という病気があります。子宮内膜症は病変が膀胱の周辺にできた時にオシッコの症状が出るかもしれません。骨盤臓器脱は種々のデータが報告されていますが、婦人科定期検診に来院された患者さんの43〜76%に認められ、3〜6%では腟口を超えるとされています。

腹圧性尿失禁とは:お腹に強い力(腹圧)がかかった時にオシッコが漏れてしまうことです。

通常の場合は骨盤底筋群といって、骨盤の底を構成する筋肉がうまく支えてくれるのですが、この働きが衰えることでオシッコが漏れてしまうのです。

骨盤の底と言われてもピンとこないかもしれませんが、骨盤はラテン語でpelvisといい、「鉢」を意味しているように、骨盤の形を正面から見ると、鉢のようになっています。その中に大事な臓器(膀胱、子宮、卵巣、腟、直腸などの骨盤内臓器)が保護されています。骨盤底というのはこの鉢の底だと思っていただくと良いです。この底には尿道・腟が通る穴と直腸が通る穴が空いています。ちょうどハンモックのような感じになっていると思っていただくと良いです。この「ハンモック」が衰えると腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱が起こってくるわけです。(ここで骨盤の位置がわかるイラスト・絵があると良いのですが、今のところ良い絵がありません。近いうちに入手するか作画しようと思います。暫くお待ちください。)

40歳以上の女性の8人に1人に腹圧性尿失禁の症状があると言われています。

過活動膀胱とは:突然我慢できないような尿意をもよおす(尿意切迫感)ことを言います。

多くは頻尿を伴います。強い尿意のためトイレまで我慢できず、尿が漏れてしまうこと(切迫性尿失禁)があります。これらの症状で患者さんの生活の質が大きく低下します。

原因としては、神経系(脳や脊髄)のトラブル、骨盤底筋群のトラブル、それ以外の原因の大きく分けて3つに分かれます。それ以外の原因の中には「特発性」と言って明らかな原因が不明だったり、幾つもの原因が複合して起こる場合や、「冷え」が原因のこともあります。ちなみにここでいう「冷え」とは、暖かい所から急に寒い所へ出た時、冷たい水での手洗い、寒い所での作業で手足が冷えた時などの「冷たい刺激」の事です。「冷え性」による冷えとは異なります。冷え性の人が水や作業で手足が冷えたら、同じようにオシッコがしたくなります。

最近、皮膚で「冷たい刺激」があり寒冷を感じると蓄尿(オシッコが溜まる事)を感じる膀胱の神経が活性化されることがわかってきたり、閉経して女性ホルモンが低下すると皮膚が寒冷刺激に敏感になる事もわかってきました。「冷え」はなかなか侮れませんよ。

Q,診断はどのようにされますか
  • 問診
    尿の症状についての専用の問診票があります。それには質問項目によって点数が付けられており、その点数で症状の強さを計ります。
  • 尿検査
    尿の検査をして、血尿が無いか、おしっこが汚れているかを見ます。汚れていれば膀胱炎などの感染症による頻尿ですから、抗生物質を投与して治療します。
  • 内診
    骨盤臓器脱でないかどうか内診して調べます。内診台で腹圧をかけてもらって腟口から子宮や膀胱が出てこないか、腟口から出ないにしても腟内で下がってきていないかということを調べます。

これらの診察を通して、尿失禁の分類を行っていきます。

Q,治療はどんなことをするのでしょうか。
  • 腹圧性尿失禁の場合
    骨盤底筋群を鍛えることをします。骨盤底体操と言いますが、それを診察時にご指導いたしますので継続して行ってください。若干時間はかかりますが、鍛え続けて行けば必ず効果が出てきます。
  • 骨盤臓器脱になってしまっている場合
    手術での治療ということになります。
  • 過活動膀胱の場合
    お薬による治療が主体です。抗コリン剤という薬が用いられます。それで効果が出ない場合は磁気刺激療法というものがあります。当院にはこの機械が導入済みです。東海地方で初めて導入しました。画期的な治療器です。この治療器による治療は保険適応がありますので安心してお受けになれます。この治療は尿失禁治療その2のページに記載しました。ご覧ください。
Q,日常生活で注意することは?
  • 早めにトイレに行くようにしましょう。
  • 身体(特に下半身)を冷やさないようにしましょう。下半身は冬はもちろんですが、夏も意外に冷房で冷えますからご注意ください。
  • おしっこを我慢しすぎないようにしましょう。
  • 便秘に気をつけて、肥満があれば改善するようにしましょう。
  • 水分の摂り過ぎに気をつけましょう。
  • ビールなどのアルコール、コーヒー、お茶などのカフェイン類、刺激の強い食べ物を控えましょう。

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