名古屋の産婦人科小児科|伊藤しあわせクリニック

052-823-4122

診療案内

ホーム > 診療案内

人工妊娠中絶

妊娠はしたけれども、様々な事情で中絶を選択せねばならない場合があると思います。

我が国には母体保護法という法律があります。その中の規定により母性保護の観点、つまり、妊娠の継続や分娩が身体的な理由または経済的な理由により母体の健康を著しく害する恐れがあると判断された時には人工妊娠中絶が行われることがあります。

当院では母体保護法による人工妊娠中絶手術を行なっています。

産婦人科のある医療機関であれば、どこでも人工妊娠中絶手術が受けられるというわけではありません。人工妊娠中絶術は母体保護法指定医の資格を持つ産婦人科医だけが行うことができます。

母体保護法指定医師とは、母体保護法に基づいて医師の技術・人格・病院の設備から考慮して指定された医師のことです。当院の2名の常勤医師はいずれも産婦人科専門医であり母体保護法指定医です。

当院では、人工妊娠中絶術は2名の常勤医師と2名の看護師で行なっています。

手術時は1名の医師が手術を行いもう1名の医師が麻酔を担当します。1名の医師で麻酔して手術も行うと患者さんの状態が急に変化したときに十分な管理ができなくなる怖れがありますので、当院では2名の医師が麻酔と手術を別々に担当して安全に終了するように配慮しています。

手術と麻酔をそれぞれ別の医師が担当することで手術を安全・確実に行うことができます。

人工妊娠中絶手術はどんなことをするのですか?
胎児が母体外で生存できない時期に、人工的に妊娠を中断させ胎児・胎児付属物を母体外に取り出すことです。胎児が発育してこなかった場合や胎内で死亡してしまった場合は、自然流産となり、人工妊娠中絶とは異なります。 また、人工妊娠中絶は母体保護法という法律にもとづいて行われる手術です。人工妊娠中絶が法律的に可能なのは妊娠21週(21週6日)までですが、通常は妊娠6週から妊娠10週くらいまでに行われ、当院もそうしています。

妊娠10週以上の大きさになると手術時の出血量も増えてきてリスクが増しますし、妊娠12週以降になると通常の分娩のような手順になり使用される薬剤や入院期間も異なり母体の負担も増えますので、当院では行っていません。

手術の方法は、通常は搔爬(「そうは」と読みます)と言ってその妊娠した部分を手探りで掻き出す方法が行われますが、当院では吸引法で妊娠した部分を取り除いています。手術専用の器具を陰圧を作るポンプに接続して吸引するわけです。普通ポンプは子宮内の吸引時間が長くなると陰圧がどんどん強くなってしまい、手術器具が子宮から出るときに子宮に急激な圧変化が生じて空気塞栓症を起こす恐れが出てきます。当院は常に安全な一定圧を保つことのできるポンプを使用して空気塞栓症の発生を防ぎ、さらなる安全性の向上に努めています。

出産歴のない方の場合には、下記の「手術当日の流れ」の項の2番で記載した手術前処置を行います。この前処置を行うことで手術の安全性がさらに高まります。

人工妊娠中絶術のリスクはありますか?
記の手術の内容について記載したところでも触れていますが、妊娠しているものが大きくなると母体の負担が増えてきます。また、自然流産の場合は妊娠した部分を自然に排出する働きが起こって、子宮の筋肉が自然に収縮を始めてくるのですが、人工妊娠中絶の場合は正常に妊娠しているところを取り出してこようとするものですから、子宮の筋肉も妊娠継続のために緩くなったままですので、手術器具によって子宮に穴が開いてしまう可能性があります。もちろんそうならないように吸引法を用いる他、色々なノウハウを駆使して万全を期しています。

その他には下記の「手術当日の重要な注意事項」で記載したように、麻酔に伴うリスクがあります。喉頭痙攣と言って、声帯のところが急に強く締まってしまい呼吸ができなくなってしまうようなことが、ごく稀にあります。当院は手術と麻酔が別の医師で管理しておりますので、急な変化にも迅速に対応できます。当院ではできる限り安全で理想的な手術が行えるように細心の注意を払って準備しております。

手術までの流れです。
  1. まず、妊娠を診断します。妊娠のあまりに早い段階で手術を行うと手術したつもりでも妊娠が継続してしまう場合がありますので、当院では児の心拍確認ができた事を手術時期の目安にしています。
  2. 手術の説明と手術前の準備や注意事項の説明をします。母体保護法にもとづく人工妊娠中絶専用の同意書をお渡しします。この同意書は手術当日に必要事項(ご本人が自署したお名前と押印、年齢、ご住所、電話番号、職業、配偶者・パートナーが自署したお名前と押印、年齢、ご住所、電話番号、職業。ご本人の病歴やアレルギーなどの項目)が記入された状態でお持ちください。この同意書がないと手術できません。
  3. 手術日程の決定と手術前検査(血液検査、尿検査と心電図検査)を行います。
手術当日の重要な注意事項です。
  1. 貴重品はお持ちにならないでください。手術費用は手術当日受付された時にお預かりしますので、ご安心ください。
  2. 手術時に麻酔をします。麻酔時にお身体の状態を把握するために(顔色が分からないとお身体の状態がわかりません)、化粧はされずにご来院ください。
  3. 手術中・術後は指に血中の酸素飽和度を調べるためのセンサーを付けます。マニキュアや付け爪をされているとセンサーが働けず、血中の酸素の具合がわかりません。マニキュアや付け付けは外してご来院ください。
  4. 手術日に風邪をひかれますと、気道の過敏性が高まって呼吸が止まったりしやすくなります。風邪を引かないようにしてください。
  5. 手術当日の車の運転はお控えください:手術当日はまだ麻酔薬の効果が残っています。一見して問題なさそうでも、ちょっと大きく頭を振ったりされますと目眩が起こったりすることがあります。特に車の運転は危険ですので、手術当日は自家用車をご自身で運転して来院されることはお控えください。どなたかに送迎していただくか、タクシーでお帰りいただくのがよろしいです。
手術当日の流れです。
  1. 来院されたら手術前の注意事項が守られているか、専用の同意書を持参されたかの確認をします。体調の確認もします。風邪をひきますと気道の過敏性が上がり、麻酔中に呼吸ができなくなってしまう可能性があるので、延期することになります。
  2. 手術前処置をします。この処置は出産歴のない方の場合にだけ行われます。子宮の中の妊娠している部分を手術で出してくるためには子宮頸管と言う子宮の入り口にあたる部分が開かないと出せません。出産したことのない方は子宮頸管が硬くなっており、急激に器械で開くと子宮頸管に傷がついてしまいます。当院では数時間がかりでゆっくりと開かせることのできる器械を使って開きます。この処置は痛くはないので麻酔は要りません。この処置を行った方はその後4〜5時間ベッドで安静にしていただきます。
  3. 麻酔前投薬をします。気道の分泌を少なくするお薬を注射します。15分ほどで効いてきます。この薬が効いてくると口が渇きます。口が渇いても水分を飲んではいけません。
  4. 麻酔前投薬が効いてきた頃に、点滴をします。この点滴は麻酔や手術に備えたものです。この点滴の経路を通して麻酔薬を注射します。
  5. 麻酔が効いたところで、手術に移ります。手術時間は妊娠週数にもよりますが、15〜20分程度です。
  6. 手術が終わって、確実に麻酔が覚めたことが確認できたら、その後3〜4時間安静にしていただきます。
  7. 安静時間が終わりましたら術後の診察をします。その診察で問題がなければ、次回の来院日とそれまでの生活内容についてご説明します。それが済んだらお帰りになれます。
  8. 手術後は2日ないし3日後に来院していただきます。そこで、経過が順調であること、子宮の戻り具合が順調であることを確認します。診察で問題がなければ、次回の月経についてや、今後の避妊についてお話しします。
手術費用について。
診察代、手術費用ともにクレジットカードには対応しておりません。

当日の手術費用(妊娠週数にかかわらず)は15万円から17万円です。費用に幅があるのは手術前処置を行うか否かの違いです。

手術料は、一括払いでお支払いいただきます。(当日の費用、手術料、麻酔料、薬剤費、胎盤処理費などを含む)

手術前検査は1万円ほどです。その他に手術までの診察代、手術後の診察・薬剤代がかかります。

妊娠の初診から考えると、全体としておおよそ20万円ほどご用意いただければよろしいかと思います。

診療時間

受付時間 日祝
9:00~12:30 / /
16:00~18:30 / / /

ページトップへ