
こんにちは。このページは、『院長のこだわり』と題して、毎日の診療を通して私が感じたことなどを書いていくつもりです。文字ばかりのページですが、最後までお付き合いください。
2010年3月
こんにちは。今月は私副院長が担当いたします。お正月も終わったから新しい原稿を作成しないといけないと常々思いながらも、あっという間に3月になってしまいました。本当に時間の経つのが早いですね。
毎度院長が申しております「こだわり」は本当に重要な事です。
一番重要に感じるのは呼吸法です。産科医の立場で分娩を取り扱うという事は昼夜なく、しかも緊張を強いられるものです。それでもかわいい赤ちゃんが生まれてくるのを見ると元気が出て産科医を続けられるのです。でもこれだけでは何時か疲れてしまって産科医が続けられなくなってしまいます。
当院では皆さんが呼吸法の練習に何度も参加されます。ですからお産の時も冷静で余分な力が入る事が少なく、赤ちゃんにも余分なストレスがかからなくて元気にお生まれになります。お母さんも充実した表情で、神々しいです。
私もいくつかの病院に勤務した後に当院で診療しております。自分のホームグランドだからというわけではなく、ここでのお産が一番安心して診ていられます。産科医の立場から分析すると、母体が呼吸法により落ち着いているので、母体や胎児の状態が正確にわかり、冷静に分娩経過を診断できるからだと思います。
さて、ここから本題です。年が変わったので、昨年の当院の分娩に関するデータをまとめてみました。少し分析も加えました。
| 平成20年(%) | 平成21年(%) | |
| 初産:経産 | 50:50 | 52.2:47.8 |
| 男児:女児 | 49.2:50.7 | 60.2:39.8 |
| 帝王切開率 | 14.3 | 5.3 |
| 吸引分娩率 | 23.4 | 24.7 |
平成20年のデータについての分析は「当院の分娩」のページにも書きましたが、平成21年も同様の傾向が続いているようです。帝王切開の症例は減りましたが、これは緊急の帝王切開や逆子の数が少なかったからです。緊急の帝王切開が少なかったのは、皆さんが呼吸法の練習に通っていただいた成果だと思います。また、逆子を減らすために何か新しい対策を行った訳ではなく、無理な運動や激しい行動(走ったり、何時間も歩いたり)を控えて頂いている為と考えております。
初産婦と経産婦(2回目以降のお産の方)の割合は半々で当然だろうと思います。男児と女児の比率も通例半々程度ですが、昨年は男児の方が多かったです。何故なのか見当がつきませんが今年に入ってからは新生児室が女児ばかりになる事が多くなっていて、長いスパンで見れば半々程度に収束していくのだろうと思われます。
平成21年の分娩時母体年齢を見ると、30歳以上が61.1%あり、さらに35歳以上だけを見ると19.5%ありました。つまり当院では30歳以上の方の分娩が多いのですね。初産経産別に母体年齢をみましたが、初産婦も経産婦も30〜34歳が多かったです。30〜34歳は初産婦の37.3%、経産婦の46.2%を占めます。
吸引分娩率は昨年より1%ほど増えました。これは昨年と同様の傾向です。内訳を見てみると35歳以上の方が吸引分娩の10.7%を占めています。年齢の高い産婦が増えたことが吸引分娩率の上昇を招いたと言えるのですが、帝王切開が5.3%だった事を合わせて考えると、逆に年齢が高くても帝王切開にならずに吸引分娩で済んでいる事になり上出来だろうと考えています。
次回のこだわりの原稿の作成に合わせて「当院の分娩」ページの分娩データを今回検討したものに更新する予定です。
今月はもう一つ話題があります。
内診室に装備している超音波装置ですが、長年にわたり使用してきたので調子が落ちてきました。そこで色々と候補を探していましたが、ついに2月1日に新しいものに変えました。結局以前から使っているメーカの製品に決めました。超音波装置の名前はほんの少し変わっただけですが、画質は物凄く良くなっています。超音波の会社の方に伺うと、すでに2世代ほどモデルチェンジがあったそうです。
今回の機械はまだ発売開始から1年位経ったところのバリバリの最新機種で、南区では初めての納入だそうです。偶然でしたが1番乗りは気持ちいいですね。実は今回導入した1世代前の製品の時から検討していましたが、どうしても画質が気に入らなかったので導入を見送っていました。今回導入した機種はかなりきれいな画像が描出できるので嬉しくなって購入しました。待った甲斐がありました。「これで皆様にさらに良好な画像がお見せできる!」と意気込んでいます。でも院長は意外にクールです。超音波にこだわったのは私だけだったようで、ちょっとガッカリです。