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当院では「安全な自然分娩」をモットーにしています。
安全な自然分娩とは、「機が熟して自然にわきおこってくる陣痛(これを本当の自然陣痛と称しています)による自然分娩」を意味しています。
この本当の自然陣痛がおこってくるようにするのが難しく、妊娠中からの自己管理がとても大切です。(自己管理については「出産にのぞんで」の項でもふれていますが、妊婦健診や母親教室で詳しくご説明したいと思います。)
そして、いいお産をするためには、心とからだの緊張を取り除くことも必要です。そのためには呼吸法が重要となります。
一般的にはお産が近くなると不安や心配から恐怖心が強くなっていきますが、当院で呼吸法を数多く練習された妊婦さんは、陣痛がきてもわりに平然とされている方が多いようです。皆さん緊張が取れて痛みが少なく、一切余分な力を使うことなくとても「いいお産」をされています。
なかには自然陣痛をじょうずに利用され、ほとんどいきまないでお産をされる方もいらっしゃいます。そんな場合は赤ちゃんも元気に生まれてくるようです。
当院では、ご主人の立ち会い分娩が可能です。
当院での異常分娩の症例は少ないと自負しておりますが、平成21年の当院の分娩に関するデータをまとめてみました。少し分析も加えました。
| 平成20年(%) | 平成21年(%) | |
| 初産:経産 | 50:50 | 52.2:47.8 |
| 男児:女児 | 49.2:50.7 | 60.2:39.8 |
| 帝王切開率 | 14.3 | 5.3 |
| 吸引分娩率 | 23.4 | 24.7 |
平成21年も平成20年と同様の傾向です。帝王切開の症例は減りましたが、これは緊急の帝王切開や逆子の数が少なかったからです。緊急の帝王切開が少なかったのは、皆さんが呼吸法の練習に通っていただいた成果だと思います。また、逆子を減らすために何か新しい対策を行った訳ではなく、無理な運動や激しい行動(走ったり、何時間も歩いたり)を控えて頂いている為と考えております。
初産婦と経産婦(2回目以降のお産の方)の割合は半々で当然だろうと思います。
男児と女児の比率も通例半々程度ですが、昨年は男児の方が多かったです。何故なの
か見当がつきませんが今年に入ってからは新生児室が女児ばかりになる事が多くなっ
ていて、長い目で見れば全国的な傾向と同様の方向(男児の方が女児よりも少し多く
生まれる)に収束していくのだろうと思われます。
平成21年の分娩時母体年齢を見ると、30歳以上が61.1%あり、さらに35歳以上だけを見ると19.5%ありました。つまり当院では30歳以上の方の分娩が多いのですね。初産経産別に母体年齢をみましたが、初産婦も経産婦も30~34歳が多かったです。30~34歳は初産婦の37.3%、経産婦の46.2%を占めます。
吸引分娩率は昨年より1%ほど増えました。これは昨年と同様の傾向です。内訳を見てみると35歳以上の方が吸引分娩の10.7%を占めています。年齢の高い産婦が増えたことが吸引分娩率の上昇を招いたと言えるのですが、帝王切開が5.3%だった事を合わせて考えると、逆に年齢が高くても帝王切開にならずに吸引分娩で済んでいる事になり上出来だろうと考えています。
無痛分娩・和痛分娩
呼吸法だけではどうしても陣痛を克服できないという方のために、硬膜外麻酔による無痛分娩・和痛分娩のご相談に応じています。硬膜外麻酔は自然陣痛が始まってから行います。(計画分娩ではありません。)
しかし、陣痛が始まってからの急なご希望にはお応えできない場合があります。詳しくお知りになりたい方は、健診時におたずねください。お気軽にどうぞ。
帝王切開について

帝王切開は、もちろん当院の院長と副院長で行っております。麻酔は、麻酔科指導医・麻酔科専門医の資格を持つ、十分なキャリアの専門の先生にお願いしています。予定外の(緊急を要する)手術のときも、予定された手術同様に麻酔の対応ができる体制を整えています。写真は手術風景です。
分娩監視装置

妊婦さんの陣痛の進行と胎児の心拍数を診断する装置です。当院では、計測データを無線で配信できる装置を採用しており、ナースステーションや外来でスタッフが常時チェックしています。分娩監視装置は4台装備し、同時に4人の方の状況をモニターできます。
臍帯血検査

分娩時の母体と胎児の状態を再チェックするために、全例に臍帯血を摂取し検査を行っています。 誕生された赤ちゃんが「元気である」という確認になります。
※これは当院が20年以上前から続けている医療サービスです。
(右の最新の検査器械は5代目になります)
医療連携について
母体・胎児・新生児についての情報交換や緊急対応、手術が必要な婦人科疾患のために、以下の病院と連携し万全を期しています。
名古屋第二赤十字病院、藤田保健衛生大学病院、聖霊病院、名古屋市立大学病院、
中京病院、大同病院、緑市民病院、藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院、
名古屋第一赤十字病院、城北病院、名古屋記念病院、名鉄病院、名古屋逓信病院


