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こちらでは、毎日の診療を通して感じたことなどを掲載してまいります。
画像なども含めてご紹介いたします。最後までお付き合い下さい。
平成23年の分娩データ(その2):丹田呼吸法の効果02月 05日
当院の院長はじめスタッフ全員が皆様方の分娩が無事に済む事はもちろんのこと、安全で不安なく分娩を怖がらず堂々と立ちむかえられるよう、毎週の呼吸法練習をはじめとした様々な事を通して努力しています。
分娩を終えられた皆様に分娩の感想をお伺いしています。
全ての方が呼吸法の効果を認めておられます。
分娩の感想は、呼吸法の練習回数や呼吸法の心の込め方の相違により色々ですが、代表的な例をあげると次のようなものです。
1. 呼吸法が無ければ、つらい痛みで分娩を乗り越えることができなかっただろう。
2. 痛みでパニックになりそうなときにスタッフが病室に駆け付けてくれて、一緒に呼吸法をやってくれた。分娩室で痛みが強くなり耐えられなくなったときにスタッフと一緒に呼吸法をやって落ち着きを取り戻せた。
3. 練習回数が少なかったが呼吸法に助けられ上手に乗り越えられた。もっとたくさん練習しておけばよかった。
呼吸法を無効とされた方はありませんでした。
具体的に、分娩所要時間(10分毎に痛みだしてから胎盤娩出までの時間の事です)に呼吸法による差異があるのかという事を平成23年の分娩で比較しました。
当院の分娩所要時間の平均は、
呼吸法練習回数が4回以下の場合は11.3時間
呼吸法練習回数が5回以上の場合は9.5時間でした。
我が国の平均分娩所要時間は、初産婦で12~15.5時間といわれておりますから、呼吸法の練習回数が少なくても分娩所要時間が短くなっています。呼吸法練習の成果が表れていると思われます。
呼吸法練習回数が5回以上に多くなれば、さらに2時間近く短時間で済むという事になります。
分娩所要時間を時間数別にグラフ化すると下の図のようになります。呼吸法練習回数が5回以上の人は4回以下の人に比べは分娩時間が短い人が多くなっています。

次に、経産婦(2回目以降のお産の方)を分析しました。
2回目のお産から5回目のお産までそれぞれ分析しましたが、分娩所要時間と呼吸法練習回数には一定の傾向は認められませんでした。この原因としては色々あると思いますが、特に1回目のお産を当院でされた方は少ない呼吸法練習回数でも呼吸法のコツを思い出されるので、練習回数による差異が出にくいのではないかと思います。もちろん分娩所要時間自体が短い事や初産婦に比べて産道が柔らかい事など、様々な要因が背景にあると思います。
それでも分娩所要時間は2回目の分娩の方が5.9時間、3回目の分娩の方が5.5時間、4回目の分娩の方が5.1時間、5回目の分娩の方が4.2時間でした。我が国の経産婦の平均分娩所要時間は5~8時間といわれていますので、いずれもいずれも短時間で経過している事がお分かりいただけると思います。これほどはっきりと分娩所要時間に差があるとは思っていませんでしたから、私自身も驚いています。
また、初産婦の入院から児娩出までの所要時間を比較しました。
呼吸法練習回数別の時間を比較した表を下に示します。

これは呼吸法を行うことにより、陣痛が始まっていても「まだそれほど痛くない」と思える方が多く、実際入院される頃には5~6分の間隔で子宮口も3~4cm程開いた状態の事が多いです。呼吸法によって痛みに対して冷静に対処できることが裏付けられていると思います。
最後に私達は毎週月曜日に呼吸法の練習を行っています。スタッフも全員参加して練習しています。また、分娩時には産婦さんの状態を見て付き添って介助することを責務として懸命にやっております。呼吸法だけでなくスタッフが常に産婦さんにさみしい思いをさせないようにしていることをほとんどの方が感謝してくださいます。
ほかに新しいデータが出てきましたら掲載していきたいと思います。
平成23年の分娩データ(その1)01月 29日
平成23年の分娩に関するデータを出しました。
吸引分娩、帝王切開、陣痛促進いずれも少ないと自負しております。これらはやはり呼吸法練習の賜物であろうと思います。少し分析も加えました。
初産と経産の割合は、6:4(58%:42%)でした。
児の男女比は1:1(49%:51%)でした。
平均出生体重は3128グラムでした。
分娩週数を比較してみました。

初産は40週、41週で52%の人がお産しています。予定日を過ぎてから半数の人がお産している訳です。経産婦(2回目以降のお産)は40週、41週で38%の人がお産しています。だから予定日を過ぎても慌てる事はありません。
産婦の年齢についても調べました。

25~34歳の方々が多いのですが、35歳以上の方も2割ほどいます。
吸引分娩率は18%で、帝王切開率は6%でした。
陣痛促進を行った症例は16%でした。いずれも少ないと自負しております。
吸引分娩については年齢別に分類してみましたが、産婦年齢の割合と比べて変わりはありませんでした。25~34歳で70%余りを占め、35歳以上で20%程度でした。つまり、どの年齢層でも同様に吸引分娩の症例があったという事で、高齢になると多くなるという事はありませんでした。
あけましておめでとうございます01月 01日
平成23年は東日本大震災、原発事故などいろいろなことがありました。つらい1年でした。
今年は平穏無事に過ごしたいですね。
実はいつもホームページを更新しているパソコンが壊れてしまいました。簡単な修理で済むと思われたのですが、結局ハードディスク交換になってしまい今までのデータが失われてしまいました。再設定したり、バックアップデータを拾い出してきたりしているうちに月日が経ってしまい、更新が滞ってしまいました。申し訳ありませんでした。
昨年は後半から当院で生まれた児を対象に、ベビーマッサージを始めております。この様子も写真入りでご紹介する予定でしたが、上記の理由でできませんでした。始めたころは少ない人数でしたが、今は応募多数です。
現在当院は5名の助産師と、3名の看護師を中心としたスタッフでやっております。皆で「安全な自然分娩」に向けて一丸となって努力しています。
今年は前を向いて頑張って、昨年のつらさを吹き飛ばそうと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。


